二人のZEN Masterスティーブ・ジョブズとフィル・ジャクソンのルーツ

Hey! ZEN Master!
 
発行者のSINYA OONOです。
 
今日は、
ZENですが、
 
そのZENの前に、
菜根譚にいきます。
 
なぜそのルーツになっているのか、
ゆっくりお伝えしていきますね。
 
まずは、
この二人を知っているか聞いてみましょう。
 
一人目は、
フィル・ジャクソン。
 
もしかすると知らない人もいるかもしれませんね。
 
しかし、
フィル・ジャクソンの監督のチームで6回優勝したバスケットボールの”神”ともいわれる、
マイケル・ジョーダン氏なら知っているかもしれませんね。
 
つまり、
 
彼らは最近ウォリアーズが更新するまで、
年間最多勝、
つまり史上最強チームの名を欲しいままにしていました。
 
圧倒的な勝負強さとメンタル力を身につけた
マイケル・ジョーダン氏や
 
圧倒的なアスレチック能力を持つ
スコティ・ピッペン氏
 
リバウンドマシンとルーズボールの執着力では類を見なかった
デニス・ロドマン氏
 
など
 
個性的なメンバーのシカゴ・ブルズを知らないといえば、
バスケファンではあなたはないはずです。
 
シカゴ・ブルズは、
1998年で、
マイケル・ジョーダンの引退で終わったと思われていますが、
実は違います。
 
フィル・ジャクソンが監督として
シカゴ・ブルズで更新しないことで、
終わったといわれています。
 
そして、
今回出てきたZEN。
 
フィル・ジャクソン氏は、
ZENマスターと呼ばれ、
 
軍隊的なチーム作りやその他の色々なチーム作りがある中、
存在するNBA(アメリカのバスケットボール・リーグ)おいて
異彩を放つその哲学を使ったチーム構築をしていました。
 
試合を当時見ていた方も、
タイムの取り方
 
どんな状況でタイムを取るかというのは、
監督の采配上のものすごい個性が出る部分なのですが、
そのタイミングが、
普通のチームとは違うなと気づいた方も多いと思います。
 
 
他のチームは、
流れが悪いと必ずタイムを取る。
 
フィル・ジャクソンのタイムの取り方は、
悪い流れを止めるためにタイムを止めるというよりは、
流れを変える時間を作るというか
流れに任せる時間と時間を止める独特のロジックがあるように思いました。
 
この辺りが、
今回のフィーチャーしているZENにより
どのように影響していたかは興味が出てくるところです。
 
フィル・ジャクソンが監督として
アメリカのプロリーグを制覇したのは、
ブルズだけではありません。
 
そのあと、
ロサンゼルスの名門レイカーズでも、
 
コービーとシャックという
エゴの強い二人をうまく使い、
3連覇を達成しています。
 
ちなみに外見は
ジブリでお馴染み宮崎駿監督にどこか似ているところがあります。
 
(笑)
 
このブルズにしてもレイカーズにしても
チーム作りの共通点は、
強い個性のあるメンバーが、
 
ダイナミックに連動したチーム作りを達成することで、
優勝するチームを作り出したというところ。
 
少し触れましたが、
ウォリアーズは、
もしかすると
それらの史上最強チームの作り方の定義を更新したのかもしれません。
 
ただこの辺は一人目のZEN MASTERから少し離れてしまうので、
またの機会にしますね。
 
ただ、以前に少しその辺をブログで書いた記憶もあります。
 
さあ、ここで、二人目のZEN MASTERを紹介しましょう。
 
こちらは、
さらに知っている人が多いかもしれません。
 
スティーブ・ジョブズです。
 
APPLE社の創業者としても有名ですし、
Toy Story などを世に出す部分でも絡んでいましたね。
 
Appleで、パーソナル・コンピューター、
iTunesのデジタル音楽市場を作ったり、
iPodでCDやMD、カセットを聴くという音楽体験を完全に一新してしまったり、
iPhoneやiPadで新しいデバイスを作り、
世界におけるデジタル端末の新しい潮流を作りました。
 
ご存知の方も多いですね。
 
この人もまたZENと関係があったといわれています。
 
さて、
ZENですが、
 
なぜかアルファベットですね。
 
元は、禅で良いはず。
 
そして、禅なんですね。
 
ルーツを辿ります。
 
ということは、禅をZENとして紹介した人がいるはず。
 
ということで見つけました。
 
釈宗演という臨済宗の僧、
つまりお坊さんですね。
 
どれくらい前の人からというと
安政6年(1860)生まれで、
大正8年(1920)が没年です。
 
この方が、
禅をZENとして西洋世界に伝えたようなのです。
 
もしこの伝達がなかったら、
 
ブルズのスリーピート(3連覇)、スリーピート(3連覇)も、
レイカーズのスリーピート(3連覇)も、
iMacもiPodも、
iPhoneもiPadもiTunesも
トイストーリーもなかったかもしれないと思うとちょっと面白い気持ちになりませんか。
 
日本発の思想が、ある意味では回り回って世界に影響を与えるものを育てている。
 
こう考えてもやはり
ちょっとした気持ちになります。
 
 
この釈さん、釈宗演さん
国内の有名人にも影響を与えていました。
 
文学界では有名な
「我輩は猫である」こと
夏目漱石氏の禅の師でもあったそうです。
 
 
さて、
そのある意味偉いお坊さん、
ある意味業績のあるお坊さんが取り上げたのが、
 
知る人ぞ知る良書。
「菜根譚」でした。
 
ある意味では、
孔子の言葉が入っているといわれている
「論語」に並ぶ書とも古典の名著と言えるかもしれませんが、
 
時代的には、だいぶ後の書。
孔子の教えとも言える儒教もその「菜根譚」には、
咀嚼され取り込まれているという見方もできるようです。
 
いやむしろ、
儒教だけでなく、
 
儒教・仏教・道教をうまくミクスチャー、
ブレンドしてまとめたという見方もできるようです。
 
「菜根譚」の著者は、
洪応明
(1573〜1619)
 
先日取り上げた「ヴェニスの商人」の劇作家の
シェークスピア
(1564~1616)
と大体生きた時期がダブっていますね。
 
これも興味深いことです。
 
「菜根譚」江戸時代にかけて伝わり読まれたとのことですが、
釈宗演さんの「菜根譚」の取り上げた意義を
儒教・仏教・道教だけでなく、
「和の心」も加味して説明したという形で盛り立てているのは、
 
齋藤孝さんです。
 
少しコンテンツに至る人々が重層的に入り組んでいて
複雑でしたが、
改めてここで整理しておきます。
 
 
1)「菜根譚」というものを
 
洪応明:中国の人
 
(1573〜1619)が、
儒教・仏教・道教をベースにまとめた。
 
2) 釈宗演:日本の人、ZENを西洋世界に紹介した人
 
(1860〜1920)が講話で
人生訓のうち最も第一に推すものとして「菜根譚」を取り上げた。
 
3) 齋藤孝:日本の人、今回の翻訳者(日本語→日本語)
 
がその講話を翻訳した。
 
という流れです。
 
 
コンテンツが重層化するということは、
例えば、
“聖書”など古典的な書物でも
 
時代を通じて、
作者はいますが、
 
言語を経たり、
時代を超えたりするときは
様々な人の経由しているということがあったりします。
 
 
これは、
ある意味本というより経典的なものと思われるかもしれませんが、
 
DNAなどのデータと考えれば、
生物にもそれがあると言えるし、
動画やデジタル状の文字や画像にも
それは当てはまるということもできそうです。
 
こちらはコンテンツ論になりますので、
また本論に戻ります。
 
「菜根譚」の本論に入る前に
前段がこんなに長くなってしまいました。
 
(苦笑)
 
意義については、
ZEN MASTERの二人がある意味
このコンテンツの東洋的なものの価値が、
西洋的な人間に適用された時の強さを証明してくれているのではと思うので、
学習動機は得られたかなと思います。
 
逆に私たちとしては、
東洋人であり、
東洋的なアイデンティティーを忘れかかっているところがありそうですから、
それを確認し、
 
そして、
西洋世界におけるタイム・マネジメントや
生産性や経済性などの枠組みを改めて導入する。
 
まずリセットして、
ゼロに戻り、
 
言い方を変えれば、
 
まずニュートラルに、
東洋世界にオリジナリティに戻り、
そして
グローバルな人間として
再学習する。
 
こうした人間的な成長のアプローチが、
21世紀から22世紀に向けての人づくりではないかなと思います。
 
もしかすると、
22世紀においては、
地域性というくらいに語られているかもしれませんね。
 
さて、
 
今の部分が今回の内容の導入方法と導入意義かなと思います。
 
目次を見ていくとその
時代を超える心を強くする方法というものが見えてきます。
 
そしてその心もちがいかに
生き方に影響を与えるのかという部分ですね。
 
 
その辺りがこの「菜根譚」の妙理です。
 
1)自分の「生きかた」を広くする57の英知
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
  「視点」を変えて人生を眺める
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
 
2)「上機嫌に暮らす」27の英知
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  必ず幸福をもたらす「三つの心がけ」
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
3)「よりよい人間関係」をつくる35の英知
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
  つねに「一歩進める人」の強み
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
 
4)「人の上に立つ人」の38の英知
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
  これができてこそ「一流の人」
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
 
5)「ぶれない心」を持つ42の英知
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
  「壁」をつくらない生きかた
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
 
6)「自分を鍛える」29の英知
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
  こうと決めたら、「腹をすえる」
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
 
7)「品格を磨く」36の英知
 
 ーーーーーーーーーーーーー
  自分の「道」をきわめる
 ーーーーーーーーーーーーー
 
8)悠々と「自在に生きる」37の英知
 
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
  こころゆくまで「心の洗濯」を
 ーーーーーーーーーーーーーーーー
 
全体が662ページもあり、
かつ漢文による原文に近い引用もあるので、
とてもこの記事ではまとめることも容易ではないですが、
 
入り口としては、
親しめるものになったのではないかと思います。
 
特にやはり
メンタルを強くなどと言いますが、
 
“菜根をかじって生きる”という
書名のコンセプトにもあるように、
 
心を強くして生きる生き方
 
人としての心の強さを鍛える
メンタル・トレーニング本
というような位置づけかなと個人的には思います。
 
戦略や戦術といった小手先のことではなく、
その戦略や戦術を使う人自体を強くするという意味では、
 
存在を強くするコンテンツ。
 
Doing(行動)でもHaving(所有)でもなく、
Being(存在)を強化するコンテンツなのかなと思います。
 
 
せっかくですので、
全体の中から
一つだけお気に入りになりそうな一節をご紹介しておきたいと思います。
 
 
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
 
 風(かぜ)恬(しず)かに
 波(なみ)静かなる中(うち)、
 
 人生(じんせい)の真境(しんきょう)を見る。
 
 味(あじわ)い淡(あわ)く声(こえ)希(まれ)なる処(ところ)、
 心体(しんたい)の本然(ほんぜん)を識(し)る。
 
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
 
 
人生の本質を知りたいと思った時は、
“波風”がない静かな時にこそ
その本質を見ることができるものであるよ。
 
美味しいものよりも淡白なもの
心地よく響く声よりも静かな音なき音と接しているような時こそ
心とは何かやその本当の働きを知ることができるよ。
 
というメッセージだそうです。
 
 
インターネットやSNS、
様々な情報が飛び交う今の時代こそ、
 
心の声が穏やかで
静かなところに自分を置いて
本当の人生や心とは何かを見つめる時間をとりたいものですね。
 
 
 
 
//////////編集後記//////////// 
 
今回は、
 
菜根譚という古典とそれにまつわる人々、
そして東洋的世界観と西洋的世界観の融合の良い事例を見てきました。
 
 
マインドセットなどと
こころもちや思考のことを言われることがありますが、
 
そもそも先祖の代から
築かれたり、
理解されていたような価値観を踏まえてから
それらの考えにも触れること
 
それがやはり自然であるようにも思います。
 
もちろん、
個人の思考や心の生育は人それぞれで
時に素晴らしく発達することがあるので、
 
それはそれで
制限がなく、
 
おもいおもいに伸びればいいのかなとも思います。
 
一方で、
地場や地元に立脚する
家族に立脚するとはどういうことかも
考えることは有益かもしれませんね。
 
そんなことも感じました。
 
 
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SINYA OONO

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