19世紀生れの”松下”さんの人を活かす経営は21世紀でも有効?

¥¥¥¥¥¥ GOOD NEWS!! 第7号 ¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
 
 SINYA OONOのここだけの
 ちょっと“ほくほく”する話
 
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だ!
発行者のSINYA OONOです。
 
今日は、
松下幸之助さんという方の経営理論と実践をみていこうと思います。
 
松下幸之助さんといえば、
 
松下電器、National、Panasonicという電機メーカーを知っている方ならば、
その創業者であるといえば、
大概の日本の方ならつながることと思います。
 
 
1894年11月27日、和歌山県でお生まれになりました。
1918年に、24歳で創業しておられます。
 
若い頃は奉公にも出られています。
丁稚奉公とは、
商家などに住み込みで召使いのように勤めるようなことを言います。
 
「若い時の苦労はかってでもしろ!」
 
などと言われたりしますが、
大成功された背景には、
こうした苦労や努力があってのことだということもわかります。
 
「丁稚奉公するのは、
 まことにさびしいけれども、
 ここでこうやって奉公しておれば、
 五銭玉がもらえる。
 
 これは、
 そう悪くはない、
 満更でもない、
 という気が、
 知らず識らずわいてきたのではないかと思う」。
 
と回顧しておられます。
 
「五銭玉」というと今で言うところのどれくらいの価値があるか私たちはピンとこないかもしれません。
 
家にいた時は、母親から一文銭をもらってアメ玉二つを買って食べていたとありますから、
一文銭が今でいう10円くらいでしょうか。
 
そして、一文銭が50枚で、五銭玉ですから、
五銭玉といえば、今でいうと5000円くらいでしょうか。
 
「というのは、
 その五銭玉をもらった日から、
 ふしぎなことに、
 夜寝る時になっても涙が出てこなくなったからである。
 
 人間の心というものは、
 まことに妙なものである。
 
 初めての五銭玉の威力によって、
 さびしさや悲しみが吹きとんでしまった。
 
 そして、
 新しい気持ちでまた奉公に励む、
 ということになっていったのである」。
 
ともおっしゃっています。
 
なるほど、
GOOD NEWS 第4号で、
 
億万長者メーカーとも言われるロバート・アレンさんのお金の知恵に関する導入部を紹介しましたが、
 
そのロバート・アレンさんの言われている
お金持ちのお金のスキルのうちまず最初のもの、
 
そして、
一番最初に身につけなければ、
いけないお金のスキルを思い出しました。
 
それは、
スキル1:「お金の価値を知る」でした。
 
億万長者でも有名なロックフェラー家でも、
息子のネルソン君は、
 
「私たちは週25セントもらい、
 その他のお金は自分たちで稼がなくてはなりませんでした」
 
といいます。
 
どのように稼いだのか?
 
野菜やウサギを育てたりしたといいます。
 
「私たちは常に働いて稼ぎました」
とネルソンさんは振り返っていいます。
 
ネルソンさんは、
のちにはニューヨーク知事を長く務め、
アメリカ副大統領にもなっています。
 
そして、
もう一人の息子デイヴィッドさんは、
 
「私たちは皆、
 あの経験を生かしましたよ。
 
 特に、
 お金の価値を理解する点においてはね」
 
と総括的にいっています。
 
のちにデイヴィッドさんは、
チェース・マンハッタン銀行の頭取になられました。
 
松下さんは丁稚奉公で少しさみしい思いもされましたが、
ロックフェラー家のJr(ジュニア)たちとの共通項、
 
幼い頃から学んだことの共通項は、
これでしょう。
 
【働くことの大切さ、必要性】
 
そして、
 
『自ら働いて稼いでこそ、その価値がわかる』
 
このプロセスを体験されたのだと思います。
 
商売や経営、
この基本的な「き」の部分に、
なるほど、
このお金の価値を知るという大切さがこのエピソードには隠れている。
 
そんな気がします。
 
そしてこの松下幸之助さんの「五銭玉」の話を聞いて
 
もう一つ思い出したのが、
ドラマ「仁」の中の江戸の街で、
売り子をしている少年です。
 
ドラマ「仁」は、
現代医療の外科医が江戸時代にタイムスリップして、
その時代の医療技術や道具の中で、
 
暗中模索しながら、
 
未来を変えてよいのか、
未来を変えようなど揺れながら、
 
江戸を生きる日本版の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいなドラマですね。
 
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、
アメリカのタイムスリップする映画で、
 
自分の両親の時代、
さらに子供の時代、
さらに昔の時代といくつもの時代を行き来しますが、
 
その点が、
ドラマ「仁」とは少し違いますが、
 
両者ともに、
僕らが”未来”をそして、”現在”を、そして”過去”を考えるのを助けてくれます。
 
ある意味昔の方の知恵を学ぶとき、
そのお話を聴くというのは、
ある意味過去へのタイムスリップかもしれません。
 
そして僕らは未来に向かっても生きなければいけません。
 
いつまでも過去にすがってはいるわけにもいきません。
時はどんどん流れていきます。
 
過去にタイムスリップした
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公の高校生マーティンは、
 
タイムマシンを開発した叔父の
ドグ博士にこう言います。
 
「ドグ、バック・トゥ・ザ・フューチャー!」
「ドグ、未来に帰ろうよ!」(日本語訳)
 
そう、僕らは未来に向かって生きていなければいけない。
 
そしてそれができるのは、
 
過去にいるのではなく、
現在にいながら、
未来を作っていくこと。
 
現在こそが、
「今」こそが、
未来にレバレッジを効かせることができる作用点であると言えるのです。
 
そして、過去から学ぶことは「今」にレバレッジ(てこ)を効かせること。
 
自分の知恵だけでなく、
他の人の知恵をも活用することで、
より大きな物事を動かすことができるのです。
 
さぁ、
その未来への生かし方ですが、
 
つまり、それが、僕ら、私たちの
 
+++++++++++++++++
 APPLY どう生かすか
+++++++++++++++++
 
につながると思います。
 
 
先ほどの「五銭玉」の話、「ロックフェラー家のおこずかい」の話、
「お金の価値を知る」というテーマを例にそれを見てみましょう。
 
 
 
今、丁稚奉公を受け入れている商家などはあまりききません。
ただ、幼い頃から、
両親の商売を手伝う。
 
なんていう、
小さな小売のお店の子達はそんな恵まれた環境にいると言えるかもしれません。
 
また少しアイデアのサイコロを振れば、
色々なビジネスの場に幼い時に、
体験入社するというようなプログラムを実施する。
 
そんな学校教育があっても良いのかもしれません。
 
コンビニとか、ユニクロとか、スーパーとか、
衣料品店とか、道の駅とか…
 
(ユニクロだけ実名になってしまいましたが、最近女性のCEOが生まれたことなどから新しい風が吹いているなと思ったので、あえて挙げました。)
 
受け入れ先は、
教育委員会などがコーディネートするなど社会現象になってもいいのかなと思います。
 
公式な丁稚奉公プログラムといったところでしょうか。
 
ちょっと、サイコロの目が大きく出てしまいましたが、
家庭でも実施できます。
 
おこずかいをただあげるのではなくて、
 
本を一冊読んで、
感想文とどうその知恵を活かすかを原稿用紙一枚でまとめたら、
おこずかい1000円とか、ゲーム30分やっていいとか、
 
(勉強のモチベーションに「お金」や「遊び」を使う)
 
家事をポイント制で手伝ってもらって、
そのポイントをキャッシュにするか、
商品にするか、
親にお願いできる権利にするとか、
 
色々家庭ごとアイデアを出せると思います。
 
 
大切なのは、
 
【働くことの大切さ、必要性】
 
そして、
 
『自ら働いて稼いでこそ、その価値がわかる』
 
プロセス体験だと思います。
 
 
さて、松下さんのお話から遠くに来てしまいました。
少し話を戻しましょう。
 
そう。
「五銭玉」のお話でした。
その話、少し、マクロ的に経済を見てみると、
 
一文銭が10円の価値とすると、
 
松下幸之助さんが、子供の頃
20世紀初頭から21世紀にかけて
 
インフレ、経済は、1万倍になっているということになると思います。
 
経済自体、
いわゆる国としても国家としても国民としてもある意味、
このぐらいは成長した、成長させたのだなとといってもいいのかなと思います。
 
この主観は、マクロ経済学の何ものでもなく、
ただ単に感覚的な数字として感覚的に捉えたものです…
 
いずれにしても、
先人たちの奮迅の努力には頭がさがる思いになります。
 
 
さて、
そんな丁稚奉公時代の幸之助さん、
 
60年間という経営を大成功させておられます。
 
それを振り返りつつ、
人生の最後の10年を”松下政経塾”を通して
 
84歳から94歳まで、
ご自身の体験や知見、知恵の継承に当てられました。
 
その知恵から学ぶことはいろいろあるなと思います。
 
 
特に、この明治・大正・昭和・平成・令和へと時代の差を考えることで、
 
ここ100年、150年の生かし方、
 
知恵や知見の生かし方が、
自分達にも継承され、
血肉になっていくのではないかと思います。
 
その60年以上の成功経営の松下幸之助さんが、
 
経営、商売、製造、販売、人事、社会様々な関わる要素の複雑さの中から、
「結局は人の問題になってくる」と結論ずけられています。
 
さて、
 
”人”を活かすということをベースに
 
松下さん、
幸之助さんは、
 
経営について論じ始められるのですが、
 
その前に、
 
なぜ、”人”なのか、
 
ということがあると思います。
 
なぜ、人を活かすことを考えるべきなのか、
なぜ、人を活かすことが経営の極意なのか、
なぜ、人を活かすことで経営は成功するのか、
なぜ、人を活かすことが経営の不安や当面の状況を乗り切っていくことに役立つのか、
なぜ、物やリソースがある会社でも人を活かすことができないことがあるのか、 
なぜ、人を活かすことを考え、実行しないと失敗につながりやすいのか、
なぜ、人を活かそうとしても、活かしきれない会社になってしまうことがあるのか、
なぜ、人を活かすことが難しい時があるのか、
なぜ、人を活かすためには信頼が大切か、
なぜ、人を活かそうとするときに熱意が役に立つのか、
 
なぜ、なぜ、なぜを問うと
 
人に関係した
人生の学び、
人材育成に関する学びが人生でも増えていくのだと知ることができます。
 
これらの10個のなぜはほんのわずかな例に過ぎないが、
一つ一つをどれくらいの理解を得ているかは、
人生をかけて理解の幅や高さや深さが拡張していくものだとも思います。
 
もちろん、
これは松下さん、松下幸之助さんの人生の記録としての学び、
 
僕ら、私たちには同じように、
いやそれ以上の時代を超えた人生の記録、学びの記録を残していくチャンスがあるのではないか、
そんなとてもポジティブな、
積極的な気持ちにさせてもらうことができました。
 
そもそも、人を生かしていくためには、
人をどう捉えるかがポイントになるのではとまず、
 
松下幸之助さんは、
述べていらっしゃる。
 
確かにその通りだ。
 
その大前提に立って、すべての人間関係は影響を受けるからだ。
それには自分をも含むとも思います。
 
この考え方は、特筆すべき、光る考え方だと思ったので、
今回の最後に紹介させていただこうと思います。
 
「まず、
 前提になるのは、
 人間それ自体に対する考え方である。
 
 人間そのものをどう考えているか。
 
 これが、
 基本的に大事な点だと思う。
 
 私は、
 お互い人間はあたかもダイヤモンドの原石のごときものだと考えている。
 
 つまり、
 ダイヤモンドの原石は磨くことによって光を放つ。
 
 しかもそれは、
 磨き方いかん、
 カットの仕方いかんで、
 さまざまに異なる燦然とした輝きを放つのである。
 
 それと同じように、
 人間は誰もが、
 磨けばそれぞれに光る、
 さまざまな素晴らしい素質を持っている。
 
 だから、
 人を育て、
 活かすにあたっても、
 まずそういう人間の本質というものをよく認識して、
 それぞれの人が持っている優れた素質が生きるような配慮をしていく。
 
 それがやはり基本ではないか。
 
 もしそういう認識がなければ、
 いくらよき人材がそこにあっても、
 その人を人材として活かすことはむずかしいと思う」。
 
 
人は磨かれるのを待っているダイヤか、
すでに磨かれているダイヤだという。
 
一つの会社に所属するという概念が徐々に崩れつつある今日的には、
人はダイヤの鉱山であるという風に拡大解釈できるかもしれません。
 
それぞれがダイヤの輝きとなるダイヤの鉱山を一人一人が持っている。
 
しかし、それを発掘すること。
 
そして、
それにカットを入れること、
磨きを入れることを忘れると光を放つことができない。
 
人が”人を活かす”ときに、
助けてあげるプロセスには、
 
その人の中に「ダイヤ」を見つけてあげること。
その人の中の「ダイヤ」にカットをつけてあげること。
その人の中の「ダイヤ」を磨いてあげること。
 
そして、
その人の「ダイヤ」の価値を市場に出してあげることだ。
 
 
人を活かすためには、
これらのプロセスを助けてあげる。
 
そんな行為が、
人を活かす経営につながると理解することができました。
 
そして、それが、自分を信じること、自信を持つこと。
 
自分自身にも光るものがあるという哲学を持てること、
松下さん自身が、小学校中退というような学歴でも成功できた理由にもなっていたのかもしれません。
 
やはり、持つべきものは、
実績のあるメンター(メンタリティーとしての師である)とも感じることもできると思います。
 
大変に感謝できる。
 
このようにして、
先人の知恵を生かしながら、
どんどん新しい時代を作っていきたいですね。
 
 
 
//////////編集後記////////////
 
今回は、
経営の神様?なんて言われることもあるレジェンドの一人でもある、
松下幸之助さんの経営理論を取り上げました。
 
むしろそこには実践と経験や知恵があったことを感じました。
 
状況は変われど、
商売や仕事を進めていく上での知恵は、
自分たちでも見つけていかなければいけないなとも思います。
 
参考にしたのは、この本。
 
「[新装版]人を動かす経営」松下幸之助、PHP研究所(2006)
「日本人のためのお金の増やし方大全」ロバート・G・アレン、フォレスト出版(2018)
「Kids and Cash」Ken Davis and Tom Taylor、Oak Tree Publications(1979)
 
他にも価格に関する問屋さんとのやりとりのエピソード。
金沢に支店を出す際に若者に信頼して全てを任せるエピソード。
価格競争の罠に陥りそうになった幸之助さんを会社にいたお坊さんに考え直させられるエピソード。
ヨーロッパで交渉大激論の合間に訪れた科学館の原子模型から学ばされるエピソード。
初めて丁稚奉公先で自転車をご主人に泣いて一割引にしてもらうエピソード。
あきらめないで不動産担保を無条件にして借り入れた15万円のエピソード。
なんども死んでもおかしくない状況を幸運体質に変えていったエピソード。
 
すごくためになるエピソードも満載でした。
 
「説得なき説得」直接的には説得せずに、説得させる方法
「相談調で進める」上司や部下が一体となって仕事を進めていく方法
「自分自身を説得する」まずは自分をどう動かすか、どう考え方を変えるかについてのテクニック
 
などまだまだ、掘り出せるものが沢山ありました。
 
また機会があったら、
取り上げてみたいと思わせる濃い内容でした!
 
 
SINYA OONO
 
 
 
 
 

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