決断!
発行者のSINYA OONOです。
今日は、というか今週の残りと来週の始め
ちょっとこのテーマでお付き合いいただきます…
笑
理由はというと、
決定や決断のプロセスについて研究調査して、
本にしているからなんです。
すでに内容は決まっていて、
あとはまとめて書くだけなのですが、
補強証拠や厚みや証明付けをしているところです。
なので、
ちょっとここ数日お付き合いを!
7/1には、amazonで電子書籍として仮にでも
手に取っていただけるように書き上げたいと思っています。
「自己決定論/後悔しない意思決定6プロセス」
(発売後3日間だけ270円で販売予定!)
まず、なぜ”決断”なのかということですが、
決断や決定というのは、
とても日常的なことなのだけれど、
あまり論じている人がいない。
たとえば、論理的に思考するとか、
直感的に思考するとか、
思考習慣については、
かなり色々なお話があります。
だけれども、
思考だけなら、
人間一日6万回ぐらい普通に行なっているといいます。
それが、
少し論理的になったとしても、
少し直感的になったとしても、
結論に結びつき、
決定したり、
決断につながらないと思考も生活もビジネスも動いていきません。
なるほど、
これは決定や決断につながる思考プロセスを仮にでもいいから
立ち上げた方がいいなと考えたわけです。
これはどこかの冊子を見ていた時に、
着想を得ました。
その6つのプロセスは、
3つの選択肢を除外するというプロセスと
3つの選択肢を作っていくというプロセスからなっています。
この順番もそれなりに意味がありますが、
まず大事だなと思うのは、
結論をつけて、決定・決断をするために、
選択肢を除外するというプロセスを作ったことです。
エッセンシャル思考という本があったりしますが、
エッセンシャルなもの。
Essential:
1. (〜が)必要不可欠である、きわめて重要である、 必須である
2. 本質的な、根本的な、基本的な〇〇
という風に英語では使われています。
確かに、
本当に必要なものは「引き算」で見つかるということもあります。
ただし、
「これもいらない」。
「あれもいらない」。
と作業を進めていくうちに、
「あれっ、どこにも本質的なことがなかった」ということにならないように、
もちろん本質的なもの、
きわめて重要なもの、
必須であるものを見つけていくためのプロセスも必要になります。
それが、
3つの選択肢を作っていくプロセスということになります。
もう少し、
なぜ、
決断や決定というテーマで考えるか、
考えるべきかを考察しましょう。
それは、一つには行動することが物事を動かしていくという大前提があります。
というのは、
人は皆結論や決断、決定を先延ばしにしてしまいがちな傾向を持っている。
そうすると、
何が起こるか、
行動しないまま
せっかくのアイデアや実現化を待っている未来の人たち(自分も含む)の期待を
裏切ってしまうことにもなるからです。
さらには、
過去何千年という歴史があり、
その人たちの様々な想いや行動や功績などの恩恵に預かった形で
今の文明や生活を営まさせていただいている
という事実もあります。
そうしたこと、
未来のこと、
過去のこと考えると今にかけるエネルギーを高くすればするほど、
幸福になるし、
達成することも多くなる。
そんなことが言えます。
もし、あなたも私も含めて皆が、
ビビってて、
硬直してて、
ただただ硬くなってってて、
動けなくなっているとしたら、
もったいないと思います。
それは、
自分にとっても損失、
社会にとっても損失、
家族にとっても損失かもしれないのです。
なので、
これをなんとかするソリューションを立ち上げてみようと。
仮にでもいいので、
仮説でもいいので、
解決策を立ち上げてみようということになりました。
動画で撮ったり、
コースにしたりもしたので、
その枠組みについてはある程度出来上がっているかなと思っています。
あとは、事例を作ったりしてその実効性をさらに追求していこうかなというフェーズです。
もちろん、理論的に破綻していることを誰か猛者が現れて論破されて、
負けを認めるなんていう、
ドラマティック(劇的)なことが起こったとしても全くOKなのですが…
むしろ論破してやろうみたいな猛者は歓迎します!
(笑)
では、どんな調査をしているかというとなのですが、
今日の仕事として見つけ出し始めたのは、
すでに研究されている意思決定についての除かなくてはいけないとされている要素です。
早速見つけることができた一つの概念がありました。
それは、
「アンカリング」
というものです。
anchoring
詳しくは、
本の付録で詳しく論じたので、
ぜひ読んでみていただけると嬉しいですが、
「アンカリング」どういうものかというと、
何か意思決定を下そうとする時、
人は一番最初に得た情報にこだわりやすいという傾向をして
そのようなことをいっています。
特にこれは自分が未知のもの、
知らなかったものを教えてくれた人や物、先生などに起こりやすい現象だと言います。
確かに一度確立した思考パターンを変えて結論を組み直したり、
決定・決断をするのは大変です。
なので、
そのアンカリングの影響を少なくすること、
アンカリングせずに、
よりニュートラルな気持ちで
複数の意見や考えを判断するということが必要になってきます。
もう一つ避けておいたほうが良さそうなもの、
見つけました。
それは、
「現状維持バイアス」
です。
現状維持 + bias
現状とは、
何かしら、今ある状況があり、
その状況のもとで、
そのままの方がいいんじゃないかというバイアス(偏見)が入るというものですね。
ある意味、アンカリングも自分が正しい決定に向かえないようにしてしまうものなので、共通点が見てきます。
この二つの違いはなんでしょうか?
「アンカリング」の方は、第一情報の先入観的な問題を扱っているのに対し、
「現状維持バイアス」は、
すでに得ている情報を過度に重視する、
偏重することについての概念ということができそうです。
まず気づかなくてはいけないのは、
自分が何かしらのバイアス(偏見)に簡単に、安易にそしてそうと知らずに、
基づいて決定したり、決断したりしていることがいかに多いかという事実です。
そのバイアスの認知がとても大切ということが言えると思います。
それゆえに、
最初のステップを「思い込みで済ませない」としました。
僕ら、
私たちが正しい決定、
いや、
百歩譲って、
自分が振り返っても良かったと思える決定ができるために、
必要なことは何か、
まずは様々な「思い込み」から自由になる必要があるのではないか。
それが、
僕の願いでもあり、
大きな気づきだと思っています。
さぁ、もう少し探していきましょう。
「サンクコストのバイアス」これも同類形ですね。
サンクコストとはなんでしょうか。
sunk + cost
sink: 〈船・物・人などが〉(底に)沈む, 没するの過去分詞sunk
サンクと
cost: (支払う)費用 (一定期間の)維持費、 諸経費、 損失、負担などと訳される
コストを
組み合わせた言葉ですね。
日本語では経理用語となっていますが、
埋没費用と訳されていますね。
想像しやすくするために、
例えるなら、
マリアナ海溝に落としてしまった500円玉というところでしょう。
その損失を元に戻すための費用はもうないというか、
かけたとしても深海6500に頼んで、
500円玉を拾ってもらうのにいくらかかるんだという話になります。
ちょっと誇張した例えですが、
経営などでは、
すでに発生してしまった費用において、
取り戻すことができない費用というものが存在します。
よくあるのは、
食べ物などの生物などはそうと言えるでしょう。
「食」の無駄があるのは残念なことではありますが、
生産しても食べれない、売れないもの、すでに悪くなってきているものは、
それが売れなかったことで、
そのコストを回収することは不可能という経済学的な概念です。
いや、そんなことはない。
大きな財布で見れば、そのコストは生きているんだ!
と主張することももちろんできますし、
それが正しい場合もありますが、
ここでは、
短めの短期で見たときに沈んでしまっているコスト、
すでに沈没してしまったコストが、
その商売やビジネスや行動を潔く引くのを手ぐすねを引く理由として
挙げられやすいということを扱っています。
いくらタイタニックが最高の客船だったからといって、
沈んだタイタニックを海上に引き上げて、
最高の客船を建造するより、
新しく船を作って、
最高の客船を建造する方が、
すでに動いている船を改装した方がコスト的に良いことは明白ですよね。
でも、僕ら私たちは、昔のタイタニックは良かったといって、
そのタイタニックにまた乗りたがっている、そんな傾向の持ち主です。
すでに沈んでいるタイタニックは、
魚の巣として活用してもらうとして、
有効活用してもらっていることで、
満足しておきましょう!
さて、サンクコストもまた、
潔い正しい進むべきを邪魔してしまう「思い込み」バイアスの一つということができます。
では、サンクコスト・バイアスを回避するためにはどのようにできるのでしょうか?
それは、
サンク・コストを支払っていない人の意見を聞くことといいます。
なるほど。
自分が自分で頑張って働いて買ったもの、
支払ったものを余分に評価してしまう傾向にあるわけですから、
その、
バイアスを持っていない人に意見を聞いてみる。
こうすることで、バイアスのかかっていない意見に耳を傾けることで、
自分の決定や決断の客観性を維持しようとする試みですね。
とても賢い方法です。
確かに、自分の財布でない分、いいたいことは言える立場ではありますが、
今までの財布は一緒ではないが、
これからの財布は一緒という途中型の運命共同体であれば、
そのようなこともないでしょう。
ある程度の経済的な処置の必要性が明らかになったときに、
CFOなどを入れ替えて、
Chief Financial Officer 最高財務責任者などを入れ替えて、
スパッと今までの財布のあり方の縁を切るというのは、
いいやり方なのかもしれませんね。
いずれにしても、
男が思い入れのある女と別れられないのもこのサンクコストかもしれませんね。
さっさと忘れろっての!
というのが、
賢いアドバイスなのかもしれません。
何しろ、企業の意思決定をするのも、恋愛をするのも同じ人間。
マシーンではありません。
これからは、
AIだ、
機械学習だ、
PCが客観性のある意見を与えてれる時代もすぐそこにきているということもここで追記しておきましょう。
人が決定を下す限り、
それは人間の心の問題であるということが
やはりどこにいってもついて回るということがわかります。
もう一つのバイアスについてもついで論じておきましょう。
その名は、
「確証バイアス」。
確証+bias
すごく理解できるのは、
これを買うとすでに決まっている人が、
その決定を後押ししてくれる意見を言ってくれそうな人ばかりに意見を聞いて回るという傾向です。
これは、
今までの正しい決定・決断に
素早く移動するのを阻害するバイアスとは
一味違うバイアスのようですね。
つまり、
その人の中に生まれたある選択肢そのものに
バイアスをかけてしまうというのが、
その特徴です。
間違う可能性のある理論武装というか、
決定・決断の気づかない盲点を逆に気づかないままにしてしまう
というリスクがそこには潜んでいます。
これを解決するには、
一つの方法としては、
信頼できる人にあえて反対意見を言ってもらう、
指摘してもらうことなどが挙げられている。
これも確かに賢い方法だ。
ただ自分自身でも
その可能性にすべての疑問に全方向から答えられているかという視点を持つことは可能だ。
そのようなトレーニングをするためにも、
今回の著作のための調査も生きるものと思っている。
そして、
本で語られるプロセスは、
その買うバイアス(偏見や思い込み)を取り除き、
正しい・望ましい決定・決断をするためのプロセスだ。
今日は、もう少し、調査を続けようと思う…
//////////編集後記////////////
最初に紹介するのは、
エッセンシャルな思考と実践という意味で、
とても評判のよかった本。
企業の意思決定も家庭の意思決定も個人の意思決定も一まとめに論じているところなどは、
すごく参考になった。
今回の執筆にも陰ながら、
貢献しているとも言える。
「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」グレッグ・マキューン 、かんき出版(2014)
例の本の告知をもう一度。
「自己決定論/後悔しない意思決定6プロセス」sinya oono(2019)
ASIN: B07TJGBJLW
ラッキーチャンスは、土日。
気まぐれだが、
キャンペーンを作れると無料で手にできる場合がある。
ぜひAmazonページをのぞいてみてもらおう!
確実なのは、
発売後3日間だけ270円で購入すること!
そのあとは、
多分、1200円になる予定なので、
気になる方は7/1-4の期間にお見逃しなく!
SINYA OONO
これが予約リンク→ 審査が思ったより時間がかかっていますが、ASINコード: B07TJGBJLW
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