本との出会い・その時手に取った目的・雑感:大阪芸大の課題図書だったような気もするし、たまたま出会って芸術を作るはいいけど、売ることも考えなきゃなという漠然とした思いから手に取ったかもしれない。
アート・マネジメント、谷悟先生だったかの授業があったけど、そういう文化的なものをいかに社会に届けるかということを考えることの大切さというか方法論に触れてきたということもあるかもしれない。
今見ると、コトラー(マーケティングの大家として有名)が序文を載せていたり、劇場だけでなく、芸術のマーケティングという意味でも示唆に富むものなのかなと。
自分であれば、書いたもの、デザインできるもの、テーマパーク、文化そのもの、映画など色々とやりたいものが増えているので、プロデューサー的側面としてしっかり頭に入れておきたいかなと。
舞台という面では、役に立つ。喜ばれるかな。生かせれば..
基本的には、マーケティングの基本がわかっていると構成要素はそんなにも変わらないのかもしれない。
序文のフィリップ・コトラーの言葉を少しばかり引用してみよう。著者とは、共著もしており、一緒に仕事をしている感が伺える。
p2「芸術は健全な国にとって欠かせないものである。衣食住が身体的な幸福にとって欠かせないように、芸術は我々の人生の社会的および精神的な栄養として重要なものである。音楽や歌、ダンス、映画、本、それにビジュアル・アーツがなければ、この人生はひどくわびしいものになろう。」
やはり、人は身体だけで生きているのではなく、精神的なものを求め、またそのようなものの制作者としても生きることが望まれているのだろう。そのような国として、世界として、人として芸術を考えながら、その中におけるマーケターという役割についてさらにこう述べている。
p3「マーケティングは座席を満席にするための賢明な方法を考え出す技術ではない。マーケティングは本当の顧客価値を生み出す技術なのだ。「顧客」がもっと豊かになるのを助ける技術なのだ。マーケターのモットーは、品質、サービス、それに価値である。
どのような組織においても健全な経営の目標は、新しい見方を見直すことであり、それによってこれまでの前提を修正し、新しいマーケティング方針を打ち出して舞台芸術ビジネスに新たな旋風を巻き起こすことである」。
マーケターとは価値を作り出し、それを届ける人。いわば、ビジネスの心臓部分みたいな人のことをいうと思う。実際にものを作ったりする二次的な作業も大切だが、一次的に思考の作業として制作している人が大きく複雑になればなるほど陰ながら重要なところを担っているものだ。
もう少し追求して、いやKeynoteでまとめてプレゼンしても面白いかも。→タスク化しておこう!
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