前回の投稿で、お金持ちに繋がる習慣として、お金に関する記録をつけること。
特に支出に目を配ることについて書いてみた。
そのためにレシートなどをノートに貼り、それを日毎に振り返り、気づいたことなどを書いておくことがお金に関するセンス、感覚を鋭くし、投資家としてのパワーをつけるための筋トレのようなものであることを言わんとしていた。
プロのアスリートが毎日自分の体のケアを怠らないように、毎日自分の使う道具であるお金をケアするのはプロとしては当然と言えるかもしれない。
しかしながら、なぜかお金のことで困る人ほどこそ、その辺が甘くなりやすい。
これは自戒も込めて言っている。
お金の記録に関して、考察できることの一つに最低価格というのがある。
これは主婦感覚なのだが、レシートがたくさん貯まるとどの店で何かを買ったかが記録として残るので、取得価格のデータ取りにも役立つのだ。
しかしながら、100円安くなった物品を買いにガソリンを焚いて10キロ走れば、そもそもプラマイ0。むしろ余計なことをしてマイナスかもしれない。
時間と移動距離を節約した少々高い物品の方がむしろ節約になってお買い得ということもある。
こうした購入にまつわるさまざまな5W1Hを徹底して向き合う時間とするととても良い。
さらにここでは、ラベリングの技術と支出の種類や分類について参考まで論じていこうと思う。
まずは大雑把な分類から。
ラベリングというのは、お金に色をつけること。
同じ一万円でも、黄色だったり、青色だったり、色がついているとイメージして貰えばいい。
二つに分けるのが一番シンプルだ。
右か左か。
この基準は、
自分にとってのちに利益をもたらしそうな支出か、そうではないかという二択である。
これは後々の分類で良いのだが、人は一つ一つ学び判断が向上していくからだ。
別の言い方をすれば、投資と浪費の二択で分けることができる。
例えば、食べるもので、自分の体を動かすのに役立つ栄養やエネルギーは撮るのはのはいい投資だ。
食べるもので、体にとっても良い栄養でも体に取り込まれずに体外に出て行ってしまうもの、そもそも体にとって害のあるものは浪費だ。
こんな感じで分けることができる。
2の次は3。
3つに分けるとしたら、今の投資と浪費に消費を足すことができる。
これは妥協だけれども、投資とも浪費とも判断がつかない普通に使うものを消費として考えることもできる。
この分類作業は、自分にとっての振り返りを助けるもので、決して厳密に行うべきものというわけではない。
今の自分にどうしても必要なものは将来を築くために必要な投資として精神的なもの感情的なもの物質的なものとして自分で判断すればいい。
生き方、生活と人生の質を担保できるのは自分だから。
最後に、さらに細かいラベリングも紹介しておこう。
ここまで参考にしたのは、こちらの本。
お金の不安が消えるノート~60日でお金が貯まる1日1分の習慣
そしてここから参考にしたのが、こちらの本。
この本から学べる支出の分類は10項目です。
1)誰かに与えるための10%
2)自分のための支払い10%
3)税金
4)住居
5)日常生活
6)車(移動手段)
7)娯楽
8)保険
9)借金・雑費
10)ビジネス
この支払いの分類はまだ使いこなせていないので、まだ全てを著者の思いを代弁できませんが、この順番で優先順位を決めると良いようです。
1と2に関しては著者の割合がすでに書かれていますが、誰かに与えたお金は大きく帰ってくるというようなこともイメージできますし、社会やチャリティとして与えることによる循環の大切さを思い起こさせます。
このカテゴリーを支出のノートに入れ込むことがとても新鮮に感じるかもしれませんね。
しかし、この誰かのために寄付したり与えるためのお金を考えると同時にとても豊かな気持ちになるのも事実です。
そしてこのカテゴリー2については、さらに4つほどに分かれます。
①緊急貯蓄用キャッシュ(3ヶ月〜6ヶ月分の生活費)、②安定長期投資50%、③中期投資30%、④短期投資20%となるのですが、①が満タンになってからというのがセオリーのようです。
今は投資の準備編なので、詳しくはまた別の機会に書いていきましょう。
この10のカテゴリーを自分のお金の記録の支出の金額の横に書いておきましょう。
それが定着した頃に気付くのですが、この筆者の知恵として気づいておきたいのは、自分の支出を(他の人への寄付の後ですが)資本家としての道のりに当てるというものです。
トマ・ピケティさんという経済学者のr>gという不等式が有名になりましたが、この意味は金融におけるリターンが労働による経済成長を常に超えるという資本主義のある意味本質を数学的表現したものと言われています。
まず誰もができる投資家として個人を確立すること。
そしてビジネスとしての活動の支出はある意味、最後であり経費として調整するようなものであることもわかります。
そして、ビジネスというものは支出ゼロでいつでも始められるということも著者は教えてくれています。
少し話が広がってしまいましたが、まずお金が自分の生活に何をもたらしてくれているか、それをどう自分はコントロールしうるのかを思い測るという意味でも、1ヶ月のお金の記録と分析から得られるものはとても大きいと思います。
そこから始まる何かがあるはずです。